ドレスに似合うティアラと手袋と靴を持ってきてもらい、試着すると普段の雰囲気と異なるようで
「真央が遠くに感じる」
修ちゃんは笑顔で目を細めていた。
「そうだ、これ渡すの忘れてました」
ファイルにドレスの番号を記入しているお姉さんに
鞄の中に入れていた招待状の発送先一覧を渡そうとすると
「あっ、ごめん真央。ちょっと出席者に変更があったから書き直していいかな?
これは明日の朝一番でFAXしても間に合いますか?」
私とお姉さんに声を掛ける修ちゃんに何とか間に合いますよとお姉さんは微笑み
修ちゃんは直前にスイマセンと私から用紙を受け取ると、折りたたんで胸ポケットにしまった。

