挙式を控えているにも関わらず気が付くと
誕生日の翌週に会ってから年末年始を含めて半月以上顔を見ていなかった。
式場との打ち合わせは修ちゃんがパイプ役として伝えてくれているようで
申請していた有休をもらった衣装合わせの今日まで式場に私が足を運ぶことはなく
出向先から直接式場へ向かう修ちゃんと現地で直接待ち合わせをしていた私に母親は大変ねと苦笑していた。
式場の入口に立っている修ちゃんは少し疲れているようで
私をすぐに見つけられず視線は外されたままで、声を掛けると振り返って久しぶりと手を上げた。
「忙しいのに、いろいろごめんね」
「真央こそ引き継ぎ大変なんじゃないの?」
「それが・・・」

