肩幅はあるけど、全体的に華奢な細い体。 でもスポーツでもしていたのか、肌の色は白くもなく黒くもない平均的な日本人色。 優しい眼が眼鏡の奥で笑っている。 「も〜からかわないでください!」 本気にしそうだった自分を誤魔化すため、片手で胸に抱えた鞄を口元に持って行きながら、もう片方の手で、佐々木さんの腕を叩く。 佐々木さんは「からかってないですよ?」と言いながら、さりげなく鞄を私の口元から離す。 「ダメだ〜佐々木さんのペースに乱されてる」 私は観念して、自分の本音を口に出す。