辛く苦しい茨の道を歩くことになると分かっていても・・・
例え自分が血を流して傷ついたとしても
佐々木涼一という人間の傍にいたいと願うから・・・
「・・・ありがとう。隠さず話してくれて。大丈夫、絶対に拒絶しない」
洗って返すというハンカチを無理やり私から奪い取り、高橋さんは目が赤いと笑った。
「コンタクトがずれたって言い訳する」
でも何か言われたらフォローしてねとお願いして、皆のいる席へと2人で戻った。
---お盆休
奥さんの母親が倒れ、看病疲れした奥さんも具合を悪くしているらしく
涼とはあれから一度も会えずにいた。

