｢普通、結婚してるやつに不倫を応援するって可笑しいもんな。
でもアイツはホントに片瀬さんが好きなんだって。
たぶん･･･ホントの恋なんじゃないかって思ってさ｣
あははと笑う高橋さんに顔を上げることができなくて。
｢だから叶わなくても、気持ちをぶつけて来いって煽ってさ。
でも片瀬さんにとっては迷惑でしかないもんね｣
やっぱり首を横に振ることしかできなくて。
｢アイツ、奥さんの事は諦めてるらしい。
っていうか刺激しないように言いなりになってるっていうのかな？
周りに被害を及ぼさないようにって｣
彼に･･･涼に会いたい･･･
