これでよかった? これでいいんだ。 最善の選択なんだよ。 『コンコン』 扉がノックされたので、ハイと返事をすると、静かに扉が開き黒いパンツスーツの綺麗なお姉さんが入ってくる。 「そろそろお時間です。移動しますので介添えしますね」 そういうと、ウエディングドレスの裾を踏まないように、立ち上がろうとする私に手を差し伸べてくれた。 ありがたく手を取らせてもらい、椅子から立ち上がる。 「本当にお綺麗です」 「ありがとう」