会社でも抱かれている時も絶対に見られないような
子供っぽい言動に、ますます心が囚われる。
待ち合わせの駅で待っていた涼は歩きながら急に私の腕を引っ張り
ビルの間に引きずり込むと、後頭部を抱き込んだまま甘く激しいキスをした。
涼のキスは麻薬のように私の頭と体と心を溶かす。
前もって話があると言ったのに・・・
そのままホテルへ足を運んでいた。
たまにホテルへ行く前に飲みに行くと、涼とはくだらない話をする。
仕事の進捗状況や顧客のボヤキ。
お客さんの話や同僚の事。
そんな話をしていると、私達はまるで付き合っている恋人のようで。

