『大人だけど俺らの冗談も通じるし、女にはあのギャップがいいのかもなぁ』
『やっぱ佐々木さんに伝授してもらった方が確実だよなぁ』
彼には妻子がいて、私には婚約者と呼ばれる彼がいて。
これは不倫なんだから。
お互いに相手がいるから・・・割り切った大人の付き合いなのに
私は涼に溺れ始めていた。
---彼との逢瀬が
数え切れなくなった頃
季節は梅雨明けして夏に向かってぐんぐんと気温が上昇している。
相変わらず私達はホテルで体を重ねていた。
「今日は話をしようと思ってたのに」
「ごめん、真央見るとついイタダキマスしたくなって」

