2人用の個室は比較的空いていて、待つことなく案内された。
真四角のテーブルが窓際の壁に寄せてあり椅子が2客。
正面にある部屋いっぱいの窓ガラスからは色とりどりのネオンがキラキラと輝いて見える。
ビルの7階とあって景色は最高。
スプリングコートをテーブルと反対側の壁にあるハンガーへ掛けると、佐々木さんが椅子を引いて待っていてくれた。
腰を下ろすと同時に押される椅子にタイミング良く座ると、スーツの上着を椅子の背にかけた佐々木さんが椅子に座る。
店員さんからおしぼりを渡され受け取ると、ドリンクのご注文は?と尋ねられた。
「生でいいですか?」
「あっはい」
「じゃあ生2つで」

