19時10分。
「ホントごめんなさい」
整ってきた息を吐き出し、頭を下げた。
「ホントに気にしてませんから。じゃあ行きましょう」
茶目っけたっぷりな笑顔のままお店へ向かおうとする佐々木さんの後をついて歩いた。
修ちゃんに今日のことをメールしたら
『楽しんでおいで。あんまり遅くならないように』
やっぱり保護者のようなメールが返ってきて。
でも、佐々木さんと2人で行くとはなぜかしら言えなかった。
着いたお店はワイワイ騒ぐ居酒屋という雰囲気より、少し落ち着いた感じの居酒屋。
特に予約はしていなかったものの世間では歓迎会がピークの時。

