『一度佐々木さんと話して欲しいんです』 新年会の時、由紀ちゃんから言われた言葉がふと脳裏を掠めた。 話す・・・か。 履いていた靴をロッカーに入れると鞄を取り出し扉を閉める。 佐々木さんと2人で会って、話したらどうなるんだろう。 期待に高まる心を・・・まだ私は気付けずにいた。