「ちょっとぉ――っ!!嫌ぁ――っ!」


光輝く街は、どんどんと私たちに迫ってくる。



何なの…!?

何が
『俺についてこれば大丈夫』
なのよ。

やっぱり、こんな子供を信じるんじゃなかったんだわ…。

いくら大人びていても、
子供は子供なのよ!


神様、

どうか、
夢でありますように!

…っていうか、

これは夢で、これで目覚めたらベッドなのよ。
そうなのよ。


そう自分に言い聞かせる。


…どっちにしろ、
なんて目覚めの悪い…



もうダメ…

――…ぶつかるっ!!


そう思って、目をぎゅっと瞑った。
多分、リュウも同じ行動をしていたはずだ。


でも、
いくら待っても、

衝撃は、なかった。