記憶 ―惑星の黙示録―



「奈央…?」

本当に知ってるの?
と心配して愛里が見ていた。


「あ~…はい。居酒屋さんで、お会いしてました…」

「あぁ!新の職場ね?…『色々知った仲』って、お前…変な事してないだろうな!?」

私の言葉を確認すると、梓さんがそう新さんに食って掛かる。


「さぁ~?どうでしょうね?」

と新さんは笑っていた。


酔った勢いで気を許して色々話しちゃった気がするな~…、甘えちゃったかもな~…と罰が悪くて、私は黙っていた。


「ちょっと!新、本当に変な事してたら怒るからね!?」

私が否定しないから心配してか、そう本気の声を出す愛里。


「…まぁまぁ、そんな興奮すんなって~。お腹の子に障るよ~?」

そう新さんは愛里の肩に手を回し、ソファーへと座らせた。
その行為にムッとする梓さん。


「…新、愛里に触るなって…」

「あははっ!梓、相変わらず独占欲強いねぇ?『遥』に嫌われちゃうよ~?」

絵美がその言葉に大笑いしていた。


「あ、そうそう…。俺の子も同い年だと思うから、仲良くしてねー?遥ちゃん。」

「「…え!?」」

「お前、彼女居たっけ!?」

新さんの言葉に全員が驚きの声を出した。