貴方が好きなの


てか、冬夜が待ってると思ったから、一目散に走って教室まで帰ってきたのになぁ。


もっとゆっくりしていればよかったなぁ。


なんて考えながら、教室で帰る用意をしていたら、さっきまで実行委員会に参加していたみんながぞろぞろと帰ってきた。


そして中川も。


「黒川、あんなに急いでどうした?」


「冬夜が待ってるって言ってたの」


「……いないけど?」


「うん。……先、帰っちゃったみたい」


「じゃあさ、俺と帰る?」


え?


「中川、ウチと正反対でしょ?」


「そうだけど?」


「いいの?」


嬉しすぎる。
顔がニヤけてしまいそう。


「あぁ」


こんなこと初めて。


幸せな気分に浸りながら、中川と一緒に下駄箱に向かった。