貴方が好きなの


学年演技の練習が2時間続いたあと、やっと下校となった。


それにしても、体育祭の練習初日からキツかった。


倒れそう……。


「藍、帰ろう?」


机に突っ伏していたところで、冬夜に声をかけられた。


「うぅ…ムリかな。実行委員会があるから」


体育祭が終わるまで、朝と放課後に実行委員会をすることになっていた。


もうすぐ、その時間…。


「えぇ……。じゃあ、待ってるよ」


「いや、いいよ。先帰って」


「嫌。待つ。藍を1人で帰らす訳にはいかない」


嬉しいけど……。
「いつ実行委員会が終わるか分からないの。遅くなるかもしれない」


「待つ。…じゃあ、いってらっしゃい」


そう言って手を振る冬夜。


「教室に残ってること、先生に怒られても知らないんだからね」


そう、3年は用がない限り遅くまで残ってたら、見回りの先生に怒られるのだ。