「えっ…」 分かった、バイバイ。 なんて言えないし、言える状況でもない。 中川、帰っちゃうんだ。 頭には冬夜の大きな手があって、どうしたって抜けだせない。 遠く離れていく足音が、耳に残って、しばらく鼓動の音だけが聞こえた。