私はその手を払った。 「自分で立てる。 ……人をこかしておきながらなんなの?」 (ホント嫌い) そう心の中でつぶやいた。 「なんなのって………… ていうか、膝から血、出てる。 保健室まで連れて行く」 そう言って、私をおんぶしようと中川が近づいてきた。