そんなことを思いながら、さらに迫る。 「教えて?」 「……イヤだ」 結局、教えてもらえなかった………。 資料室にもパイプ椅子がなく、中川が好きな人を教えてくれなかったことに少し苛立ちながら、三階の誰にも使われていない教室へ向かった。