言われた通り鈴を買ってきた。

きっと首につけると思うから、ちゃんと考えた。

あたしがあげたネックレスと一緒につけてもおかしくないように。

「獅兎~」

またいなくなった獅兎を探して家中を探しまわった。

「獅兎??」

獅兎がいない。

「し―――」

「祈雨」

「獅兎!!」

やっと見つけたっ!

獅兎がいるのが庭なことも気にせずに獅兎に抱きついた。

「悪かったよ。探させて」

首を横に振って、抱きついたまま獅兎の首に鈴をつけた。

リ-ン

今までとは違う鈴の音が響いて不思議な感じがした。

「これ…」

「プレゼント」