「俺は何もしてないさ。
あいつを連れてきたのは
君たちだろう?
俺はかくまってあげただけだ。
あいつはまだ
殺気立っているから
もう少しここに
いたほうがいい」
「あ、あいつって何よ!?
何もいないでしょ!?
異常だわ……。
だいたいあなた
私達のことを
なんで知ってるのよ!?」
警官は鼻で深く息をつくと、
いきり立つ小百合の
首もとに手をやる。
俺はてっきり
マフラーでも
引き抜いたのかと思った。
そうではなかった。
小百合の襟足あたりから
細長い半透明の……。
「ひっ……やっ……」
「君たちのことは
こいつに聞いたんだ。
こいつは墓場とかで
よく飛んでる人魂。
ずっと君の首に
巻きついていたと言っている。
肩が凝ってただろう。
これできっと治るよ」
先が少し丸みをおびていて、
ふよふよと空中を
浮遊しだすそれは、
この世のものと思えない
異質なもの。
オバケだった。
「外にいるあのオバケも
どこでどうして
取り憑いたのか知らないが、
あれは君たちにとって
とても危険なものだ。
命を奪おうとしている。
でも……運がよかったね。
今日はたまたま
俺の友達がこの駐在所に
居合わせてるから、
そいつらに家まで
送ってあげるよう
頼んでおくよ」
警官は机にあった紙包みを
ひとまとめに丸めて
ゴミ箱に放り
イスに腰掛けると、
余ったお菓子を剥いて
口いっぱいに頬張った。
頬張りながら
指を3つ立てる。
あいつを連れてきたのは
君たちだろう?
俺はかくまってあげただけだ。
あいつはまだ
殺気立っているから
もう少しここに
いたほうがいい」
「あ、あいつって何よ!?
何もいないでしょ!?
異常だわ……。
だいたいあなた
私達のことを
なんで知ってるのよ!?」
警官は鼻で深く息をつくと、
いきり立つ小百合の
首もとに手をやる。
俺はてっきり
マフラーでも
引き抜いたのかと思った。
そうではなかった。
小百合の襟足あたりから
細長い半透明の……。
「ひっ……やっ……」
「君たちのことは
こいつに聞いたんだ。
こいつは墓場とかで
よく飛んでる人魂。
ずっと君の首に
巻きついていたと言っている。
肩が凝ってただろう。
これできっと治るよ」
先が少し丸みをおびていて、
ふよふよと空中を
浮遊しだすそれは、
この世のものと思えない
異質なもの。
オバケだった。
「外にいるあのオバケも
どこでどうして
取り憑いたのか知らないが、
あれは君たちにとって
とても危険なものだ。
命を奪おうとしている。
でも……運がよかったね。
今日はたまたま
俺の友達がこの駐在所に
居合わせてるから、
そいつらに家まで
送ってあげるよう
頼んでおくよ」
警官は机にあった紙包みを
ひとまとめに丸めて
ゴミ箱に放り
イスに腰掛けると、
余ったお菓子を剥いて
口いっぱいに頬張った。
頬張りながら
指を3つ立てる。

