「あ、もう芦屋川や!!! またな、高橋。」 そう言い残して、藤沢は降りていった。 ーーーーーーーーーープシュー・・・・。 虚しい音だけ立てて、電車はまた走り出す。 「ねえ、真子。 あの藤沢っていう子、いいね。」 アリサが唐突に言い出しのは、藤沢が降りてから3分ほど経った頃だった。 「え?」 「・・・いただきっ!」 二カッと笑いながら、真っ直ぐに私を見つめるアリサを見たら・・・。 私は何も言えなくなっていた。