「…俺は、王龍第12代副総長や。表向きが総長なだけや」


「えっ!?」


「…じゃぁ、凪瑠ちゃんって本間の…」


「………ごちゃごちゃうっせーなぁ」


声のしたほうを見てみれば、そこには凪瑠がいた

 ・
「俺のことはどうでもいいんだよ。…さっさとやろうぜぇ?」


「「…はぁ」」


和志と、蓮は深いため息をつき、他の奴らは皆目を見開いていた


楓が言ってた、特効服を着ると性格が変わる…というのは、まさにこのことだったのだ


「…なぁ、おじさん…。今まで俺を痛め付けてきたんや。…そろそろ自由にしてくれへん?」


「はっ!何を言いだすかと思えば、それかいな」


「…あんなぁ、いつもの俺と思われたら困んねん。今の俺、短気やで?」


そう言って、ものすごい早さで、おじさんを蹴った


「がはっ」


そして、それから攻撃はエスカレートし、最後には見るも無惨な姿に変わってしまった


「………」


「………姫、もう、ええ加減にしとき」


そう言って、和志は、凪瑠の特効服を脱がせた


「…ありがとう。自分では止めれへんかってん」


「そなんや…」


「うん」


「…ほな、柏木組組員のほうも片付いたみたいやし、帰るわ」


「ん。今日は本間にありがとう。後で、行くわ」


「…おぅ」