「怒んなよ。いいか、翔。これで、葵先輩が見てて、妬いてたら翔のこと、気になってるってことだよ」 「でも、葵がオレに妬くとかありえねーんだけど」 どうみても、純也が長島と一緒にいたいだけだろ。 その前に、葵がここにいなくちゃ意味ねーだろ。 オレは、当たりをキョロキョロ見回すと、 「あ」 いた。 葵も、こっちを見ていた。 一瞬、目があったけど、葵は、慌てて目を逸らした。 なんだよ、まだ朝のこと怒ってんのか?