「僚二が行方不明になってしまった海で、偶然……いや、きっと偶然なんかじゃなくて、運命の糸に手繰り寄せられて、俺達は出会ったんだ」 涼が握ったままの私の手を、ギュッと握り直した。 そんなドラマみたいな話、信じられないよね? でも……私と涼は、こうして本当に出会ったんだよ? 一瞬、辺りが静寂に包まれた。 その静寂を破ったのは、おじさんだった。 「……話を、聞こうじゃないか……」 ボソッと、難しい表情のまま、おじさんが言った。