そして優しい嘘を言葉に



私……もっと早く、おばさんに会いに行けば、よかった。



僚二が居なくなって、おばさん達の方が辛い筈なのに……それでも、私、こんなにもおじさんとおばさんに、愛されていた……。

本当は僚二が居ない分、私が2人に淋しい思いをさせないように、いっぱいいっぱい顔を見せなくちゃいけなかったんだ。



私、自分の気持ちしか考えてなかったのかもしれない。

『私が』辛いから、会いに行けなかった。



でも。



涼と出会って、分かったんだ。