そして優しい嘘を言葉に

それは、罪悪感?

それとも、嫉妬?



よく分からないけど……。



これから2年間、高校を卒業するまでは、そんな気持ちを抱えていかなくちゃいけないんだから……もっともっと、強くならなくちゃダメだよね?



涼は、いつも私の傍に居てくれる。

私も、涼の傍から離れたくない。



もし、他の誰かを傷付けるとしても……2人は、ずっと一緒。



ねぇ、涼……そうでしょ?

私は涼の歌声を聞きながら、そんな事を思っていた。



文化祭の時に聞いた2曲が終わり、これで終了かと思ったら、涼は3曲目を歌い始めた。



涼……。

その選曲だけで、涼の気持ちが伝わってきた。