そして優しい嘘を言葉に

「私はもう寝るから、安心してゆっくりしてきていいよ? じゃぁ、おやすみ~」

弥生ちゃんはそう言うと、反対の方を向いて、布団を軽く被った。



もう、恥ずかしいよ。

両手で頬を触ると、ちょっと熱い気がした。



でも。



それでも、『涼に会えるかもしれない』と思うと、はやる気持ちを押さえられずに、まだ0時30分だけど部屋を出てフロアへ向かった。