そして優しい嘘を言葉に

ほらね……テスト期間なんて4日間もあるんだから、その間に聞けばいい話じゃない?

『今』、確認しなくちゃいけない内容じゃ、ないよね?



「なんだよ」

涼が少し、ご機嫌斜めになる。



ねぇ、章弘先輩。

私の前では、『沖野先生』の顔じゃなくて、『涼』の顔で拗ねたりするところも……なんだか愛しいんだよ。



「章弘先輩……私達の事、気が付いていた」

私の言葉に、涼は一瞬、固まった。



「はぁ? 嘘、だろ?」

苦笑いでそう言う涼に、私は首を左右に振って見せた。

すると、涼は眉間にシワを寄せた。