Iの漂流戦士






倉木は知っていた

殺人鬼03は心の優しい殺人鬼で、罪を悔い改めれば殺す事はない事に

しかし宮田がそんな事をする訳がない



『は?俺がこいつに謝れって?』


宮田は寝ている裕太の背中を踏みつけた

その時、03の体が前に傾く


もし先程倉木がドアを開けなければ確実に宮田はこの世に居ない



『や、やめろ…』

倉木が声を荒げると耳に息がかかった



『邪魔をしちゃダメ』

ゾクッと背中に悪寒が走る

ゆっくりと振り向くとそこには殺人鬼02が立っていた

真後ろに居る02はしっかりと倉木の腕を掴んでいる


『いつの間に…………』

腕をほどこうとしても全く動かない


『ふん、良く分からねーけど全員まとめて掛かってこいよ!』

宮田は大声で03、02、そして倉木に言い放った





『やっぱりいつになっても世の中は良くならねーよ』


今度は宮田の真後ろに人影が…………。

宮田が振り向く前に首筋に何かが当たった



『だってお前みたいな人間が居るんだもん』


殺人鬼01は鋭く尖った鎌の先を首筋に押し付ける


宮田の首からタラーッと血が流れた



------この瞬間、宮田は初めて自分の状況を理解した