------キーンコーンカーンコーン。
旧校舎まで聞こえる緑丘中学のチャイム
4時間目の終わりを知らせるチャイムと同時に、数人の男子は殴る手を止める
その頃の裕太は体を埋め全く動かなくなっていた
だけどそれを気にする者はここに居ない
宮田圭介はいつも裕太を殴らない。その代わりそれを楽しそうに見てるだけ
『宮田君そろそろ学校に戻る?』
宮田を取り巻いている男子数人は宮田を“君”付けで呼び慕っていた
裕太をいじめようと言い出したのも、裕太を殴れと命令したのも宮田圭介なのにいつだって自分の手は汚さない
誰もが宮田圭介を恐れていたのだ
命令に従わなかったから明日は自分が殴られる側だと
『お前ら先に戻ってろよ』
同級生なのにまるで先輩のような口調で指示した
その言葉通り、他の生徒は屋上を出ていきこの場には宮田と裕太二人だけになった
『おい』
宮田は裕太の髪を引っ張り顔を上げさせた
裕太は虚ろな目で宮田を見る
『お前、生きてて楽しい訳?』
殴られたせいで裕太の耳は耳鳴りが鳴っていた。霞む目の先に悪魔のような宮田の姿
しかし何故か裕太の顔は安堵の表情だった
なぜならば、宮田の背後に一人の少年が立っていたから
-----待っていた。
------この日を待っていた。
白い仮面を被った“殺人鬼03”が来てくれるのを



