事件現場は立ち入り禁止のテープが張られ、警察や取材陣で近寄る事が出来なくなっていた
……とその時、制服を着た一人の少女が白い花を持ってやって来た
被害者の同級生なのか、少女そっと現場の近くに花を備えた
白い花を暫く見つめた後、少女は瞬く間に取材陣に囲まれてしまった
『君その制服被害者と同級生だよね?ちょっと話し聞かせてくれる?』
デリカシーのない言葉だが、取材陣もそれが仕事なのだから仕方がない
少女は無言のままうつ向き、逃げるようにその場を去った
ーーーーードンッ…!!
人混みの中、少女は正義にぶつかった
『ご、ごめんなさい……』
ペコリと頭を下げて逃げてく少女の背中を見ながらある事に気付く
『…あ!これ……』
足元に落ちた生徒手帳を正義は拾い上げた
しかし少女はそれに気付いていないようだ
正義は慌てて少女を追い、腕を掴んだ
少女はビクッと体を強ばらせ、正義の手を思わず払う
『え…あ、ごめん。びっくりしちゃった?これ落としたよ』
正義は優しく口調で言い、生徒手帳を手渡した
『あ、すいません…。ありがとうございます』
ホッとしたかのように少しだけ少女は微笑んだ



