Iの漂流戦士







死にたいほど苦しくて、明日が来るのが怖くて

誰も救ってくれない、誰も助けてくれない


そんな人達に殺人鬼と言う名の戦士達は手を差し伸べてきた


憎むべき対象が居なくなる事で、希望となり明日を生きられる。きっと彼らを待っている人は今も沢山居るだろう




『星野さん。前に俺達の解決方法以外は何?って聞いたらあなたは人間だって言った。覚えてます?』



確かそれは北徳春高校の屋上で、修が正義の生徒を裁こうとしていた時

あの時の正義は人によって傷つけられた傷は人でしか癒せないと思ってた

------------きっとその気持ちは今でも変わってない。





『もう一度、あなたに聞きたかった。傷付いた人達を俺達のやり方以外でどうやって救うんですか?星野さん』



何度も何度も繰り返し、この質問を正義自身も問いかけてきた気がする


三人の殺人鬼と話し、ふれ合い、過去を知って、人間という生き物について考えた


傷つけ、傷つけられ、時に利用して、そんなぐちゃぐちゃの感情の中でみんな生きてる

だから憎しみも嫉妬もする

穏やかではいられない、殺意だって生まれてしまう


そんな中で解決方法は“人間”だと言った正義の答え。正義の導きだした真実とは----------。





『俺はね、世の中に思い通り生きている人なんて居ないと思うんだ』




正義は修の横に並び、夜の殿町を見つめた


人間はみんな違うから思い通りには生きられない


強者と弱者、
悪と正義、
いじめっこといじめられっこ、

悲しいけれどその連鎖はなくなる事はないと思う




『みんな傷ついて一人になって、涙を流し立ち止まる。自分の力で歩き出せる人もいれば負けてしまう人もいる。人間は一人ひとり強さが違うから』