Iの漂流戦士







今日の修は少し違って正義には見えていた


今までの枝波修は絶対に隙を見せなかったし、話す言葉の中にも冷たさがあった


でも今日の修はどこか穏やかで、正義に対してもい威圧的じゃない

その証拠に修は正義にしっかりと敬語を使っていた




『星野さんはいつも後先考えず心の思うままに行動するでしょ』



何故こんなに必死なのか
何故こんなに一生懸命なのか
何故こんなにも諦めないのか

修はそんな正義をずっと見てきた



『世界があなたのような人間ばかりだったら、きっと争いも悲しみも生まれませんよ』


----------------でも、そんな世の中になれない事を修は痛いほど知っている

だから多分、星野正義という男に期待してしまうのだ。一馬もナノハも高木功も




『それはどうかな。みんな少なからず闇は持ってるから俺だってきっとそうだよ』



光があれば闇ができる
闇がなければ光は存在しない

これは今までの事を通じて正義が学んだ事。人間とはそうゆう生き物だから



『それなら俺達の事を認めてくれるんですか?』



修のそんな問いかけに正義は黙ってしまった


思えば正義はずっと殺人鬼を否定し続けていた。世間はどうであろうと人を殺すやり方は間違っていると



『俺は教師だから軽はずみに君達を認める訳にはいかない』


裁かれる対象が自分の生徒になった時、心底そう思った。やり方なら他にあるって


『……………でも…』



正義は次の言葉を言えずにいた

もしかしたら、ずっと胸の奥深くにあったのかもしれない




『………でも、もし一人の人間として意見を言っていいのなら君達に救われた人間は確かに居た』