暗闇のせいなのか眼鏡のせいなのか、正義には高木功の心が読み取れない
『今からここに行って下さい。あなたの馴染みの場所だからすぐに分かりますよ』
そう言って渡されたのは住所の書かれた紙。そこには“殿町、オフィスビル通り○×会社”と記されていた
『殿町?オフィス通りって………一体そこに何があるの?』
正直、いい予感はしなかった
『さぁ、何があると思います?俺が会いに来た時点で分かりませんか?』
高木功をイコールにした場合浮かび上がるのは一つしかない
『……………もしかして、修君?』
一馬やナノハが居ない今、高木功をつき動かせるのは修しかいない
『これから兄さんの最後の仕事がはじまります。あなたには見届ける義務があると思って』
高木功は不適な笑みを浮かべている。仕事と聞いて正義には嫌な汗が流れた
『……………仕事って?』
『兄さんがしてきた仕事は一つしかないでしょ?…………まさか星野さん、安心してました?言っておきますけど兄さんが追い求めるものはまだ終わっていませんよ』
平和ボケしそうになっていた正義は急に現実を見た気がした
慌てて車に乗り込もうとした時、再び高木功が正義を呼び止める
『星野さんは俺に言いましたよね?みんなそれぞれ迷いながらも正しい答えの方に歩き出してる。答えを見つけていないのは君だけだって。------------俺の答えはこれですよ、星野さん』
『…………っ』
正義は高木功に言われた通り、殿町へと急いで車を走らせた



