修の決意は固かった。こんな事を言っているのにそれを止める術がない
倉木は自分の無力さに腹がたった
『……………俺には何ができる?お前の為に俺は………』
肩を震わせる倉木に今度は修が肩に触れた
『ずっと教師でいて。これが俺の願い』
修はニコリと笑ってみせた
『きっと今も生と死の狭間にいる人は星の数ほど居る。全員なんて無理だけど、せめて手の届く奴には先生が助けになってあげて』
一言で救われる人も居れば、100の言葉でも救われない人も居る
でも一人じゃないと明日を生きる勇気になるかもしれない
『この世界は綺麗じゃない汚い事ばかりだけど、先生達の行動や意思が別の人に伝わって同じ事をする。そしたら少しは生きやすい世界になるよ』
倉木には修が少しだけ大きく見えていた
いつもいつも届いたと思ったら遠退いていく。でもここで掴む事を諦めたら死ぬまで後悔するだろう
『-------修。お前はこれからも今も俺の生徒だ。だからだから、』
『……………先生?』
『だから困った事があったら俺に言え!何もなくても俺に言え!!』
倉木の声が教室に響いた
修は思い出した。そう言えば死ぬ直前に思い出したのはこの言葉だった
大事な言葉、忘れれない言葉
『うん、有り難う。先生』
-------------------------------
--------------------



