Iの漂流戦士






『な、なんで………。もしかして高木の事か?やっぱり弟を置いていけないから………』


納得のいかない倉木は修に詰め寄った。すると修は静かに首を横に振る




『最初に言ったろ?色んな事を抜きして先生と話に来たって。だから功は関係ない、俺が決めたんだ』


この世界に残るという事、つまりそれは誰かを裁きながら存在し続ける事だ




『…な…………それじゃ、修はいつになっても逝くべき場所に行けないじゃないか。まだ何か……何か逝けない理由があるのか?』



倉木は修の肩に触れた

もしまだやり残しがあるなら手伝うし、未練があるなら一緒に断ち切る。だから------------




『今は過去も受け入れてるし、先生とこうして話そうと思えた。未練もやり残しもないよ』


修の目に嘘はない、




『一馬もナノハも功も先生も考える時間をたくさんくれた。昔の事も今の事も嫌というほど考えたよ』


『…………』


『俺、分かったんだ。この世界を憎んで死んだのにこの世界に執着してるのは自分なんじゃないかって』


『…………………』


『きっと俺が望んでいるのは自分が消える事じゃない。先生と話して未練なんて一つもないのに何かが満たされないのはきっと俺がこの世界に居たいからなんだ』


『修…………』


『その為には戦士を辞める訳にはいかない。俺はそうしないと消えてしまうから』