Iの漂流戦士







二人きりの時間は静かに過ぎていった。お互いの言いたかった事も言えたし、距離も昔に戻りつつある




『先生にはたくさん迷惑かけたと思う。でももう大丈夫。殺人鬼も現れる事はないよ』


これも言いたかった事の一つ

迷った末に出した答えを一番最初に伝えたかった





『それって…………』


倉木は確認するように問いかける




『うん、殺人鬼01はもう辞めるよ。ナノハも一馬も自分の逝くべき場所へと返ったからね』



白い仮面も大きな鎌ももういらない。手を血で染める事は二度とない




『……………そうか、良かった、本当に』


倉木の目がまた潤みはじめた


そんな中、修は大きく息をはく







『でも俺はこの世界に残るよ』





一瞬、時間が止まったような感覚になった。流れかけた涙が引いてゆく



『い、今なんて…………』


聞き間違いかと思い、倉木は聞き直した




『俺はこの世界に残る。でも人は殺さない、違う方法を考えるよ』


『ち、違う方法って…………』



『殺さないけど罰は与えるよ。悔い改めてもらわなきゃ困るからね』


------------------------これが修の出した答え。


殺人鬼にはならない、でも戦士として居続ける