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こんなにも時間を気にした部活動は初めてだった。焦りもあるけど半分はやっぱり嬉しさ
やっと修と二人きりで話せる。謝罪も後悔も直接伝える事が出来るんだ
『………………っ……修』
1時間後、倉木は急いで修の元に戻った
脳裏でもしかしたら居なくなっている想像もした。だけど修はそこから一歩も動く事なく倉木を待っていた
『先生、一つだけお願いがあるんだけど』
『………………?』
修の願いとは教室を見たいという事だった。それは勿論、修が居た1年4組
学校の校内は誰も居なく、廊下に響く足音がやけに響いて聞こえる
こうして学校内を修と並んで歩けるなんて倉木は信じられなかった
『俺、ここに通ってたんだよな。今思えばもっと楽しめば良かったって思うよ』
修はあの頃を思い出してるようだった
当時は家の事でイライラしていて学校は寝るだけに通っていたようなもの
もう二度と戻れない高校生活。今更失ったものに気付く
『どうだ?教室は全然変わってないだろ?』
1年4組のドアを開けると、1年前とは変わらない光景が広がっていた
修は迷わず自分が座っていた窓際の席へと向かう
それを見た倉木はずっと言いたかった言葉を言った
『……………………修、ごめん』



