Iの漂流戦士







正義は授業の予礼と共にパソコンを閉じた

東和市岼根町殺人事件
枝波修、高木功
殺人鬼、戦士

ここ数日間で何回単語を聞いたか分からない


-----------再熱している気がする。なにもかも




はじまりは未成年の心の内を知りたくて始めた。どんな本を読んでも的外れで参考にならない

そこで手にとったのが高木功が書いた漂流戦士


その内容に衝撃を受けて、ますます若者の気持ちを知りたくなった


愛の手のパトロールに参加しては家出少女や徘徊少年と喋り、その殿という街で出会ったのは白い仮面を付けた殺人鬼

そこから正義と彼ら達の交流が始まり悩んだり怒ったり泣いたり。歩み寄っては離れて、また歩み寄る


それを何度も繰り返して、やっと修、ナノハ、
一馬を自由にさせてあげられると思ったのに----。



“俺の気掛かりは高木より修だよ"


正義の脳裏に倉木の言葉が甦る



正義が一番心配なのは自分の心を押し殺しす事。修達はいつも誰かの為に動いていた

呼んでいるから
必要としているから
それがやるべき事だから、と


だからこそ今度は自分自身と向き合い、自分の為に行動した姿を見て涙が出るほど嬉しかった。
それなのに………………




『…………修君だめだ。そっちを選んではいけない』


正義は苦しい表情で呟いた



---------------救えるのか?俺達を。


あの時、決意してた気持ちを忘れないで