『どんな手を使っても修さんを繋ぎ止める気ですか?こんな騒ぎになってそれこそあなたの拠り所は修さんしか居なくなった』
こんな大騒ぎになれば嫌でも周りから孤立する。同情する人も居れば非難する人も居るだろう
『色々な人にバッシングされるあなたを修さんは置いていけない。それが自分のせいだとしたら尚更だ』
一馬はグッと手に力を入れた
高木功の恐怖は修が居なくなる事だから。どんな事をしてもそれだけは避けたいはず
一馬の言葉を聞いた高木功はフッと笑みを溢した
『一馬の方こそ兄さんが逝けない状況で自分だけ逝く気?それは一馬の望みではないだろ?だって兄さんやナノハちゃんが救われないなら意味ないもんね?』
『………修さんがこの世に留(とど)まればみんなの決意が揺らぐ。それが狙いですか?』
『……………』
高木功はわざとらしく爪をいじり、一馬の感情をさらに高ぶらせる
『僕はもう迷いませんよ。例え修さんやナノハさんがこの世に留まる事を選んでも僕は逝きます』
薄情者と言われようともう揺るがない
『だってそうじゃなきゃまた振り出しに戻るだけじゃないですか。何度も悪夢にうなされて何度も苦しい過去と戦う』
『………』
『もういいでしょ?功さん。あなたが望む殺人鬼という名の戦士はもう現れない』
高木功はその後何も言わなかった。ただの一度も目を合わせる事はなく--------。



