Iの漂流戦士







『わ、私も桜とずっと話がしたいって思ってた』



ナノハは身を乗り出すように歩み寄った。このチャンスを逃したらまた明日も同じ繰返しだ



『なに?いいよ、ナノハから話して』


名前を呼んでくれた事だけで胸が苦しい。ナノハはギュッと手に力を入れた


『桜が私に怒ってるのはあの日の事でしょ?た、確かに洋太君と公園で話したけど私から誘ってないし何もないよ。他にも色々噂はあるけど全部デタラメで……………』


沢山言いたい事はあるのに言葉が上手くまとまらない

今言わないと、今伝わらないとダメなのに


--------すると、桜から耳を疑う返事が返ってきた



『そうだろうね』


『……………え…?』


聞き間違いだろうか?ナノハは思わず聞き返してしまった

桜は側にあった机に座り、そのまま足を組んだ


『あんたがそんな事出来る訳ないって知ってるよ』


桜が何を言いたいのか、何を考えているのか分からない。だってずっと誤解されてると思ってたから



『そ、それならどうして………』


ナノハの言葉に桜は髪をいじりながら、また足を組返す


『どうしてってうんざりだったから』


桜の声が胸を突き刺した。目眩がするほど体に力が入らない


『う、うんざりって………?』

『あんたさ、洋太に好きって言われたでしょ?それを見た人が居るって』

『そ、それは違うよ!!』


ナノハは全力で否定した。言葉の続きを言おうとした時、桜が言いたかった事をそのまま言う


『深い意味はない。私は何とも思ってないって?』

『………………』


『そんな事どうだっていいんだよ』