Iの漂流戦士





その中に入っていたのは花の種

自分がこんな状態になって、今さら花壇を気にしてる場合じゃない

でも何か目的がないと学校に向かう足があまりに重くて………。


ナノハは手で土をほぐし、種を一つ一つ植えていった。不思議と何かしてると気が紛れる



----------この花が咲く頃、状況は少し良くなっているだろうか?

明日の事も分からないのに、そんな先の事は想像も出来ない


でも居場所のないこの学校で、もし綺麗な花が咲いたらきっと大好きな場所になれると思うから


その放課後、いつものようにみんなが帰ったのを見計らって教室に戻った

毎日毎日この繰り返し。明日も変わらないと思うとまた息が出来なくなる



-----------その時、ガタンッと教室に物音が響いた。条件反射でビクッとなりながら振り向くと…………



『………さ、桜……?』


そこに居たのは紛れもない桜の姿

桜と二人きりの空間も名前を呼ぶのだって久しぶりだった


ナノハは不安になりながら、キョロキョロと周りを見渡したが桜以外誰も居ない


『心配しなくてもみんな帰ったよ。ちょっとあんたと話がしたくてさ』


--------話?

普通に話してくれる桜を見て、ナノハは心底ほっとしていた。もしかしたらこれを機に仲直り出来るかもしれない