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次の日の学校。いつもより足取りは重かった
気持ちを落ち着かせる為にも一旦、その足は裏庭に向かう
昨日草を抜いたおかげで随分と広く感じる。雑草で隠れていた花壇も顔を出して、後は土の手入れをすれば種が植えられる
“杉本の好きな花植えていいからな”
好きな花は沢山ある。チューリップにコスモス。ガーベラにシクラメン
それから向日葵に紫陽花。山茶花に金木犀
でも綺麗な花を植えても誰も見てくれないなら意味がない。植える人の心じゃなくて、大切なのは見てくれる人の心
いつかは枯れてしまうものだから、どれだけ記憶に残ったかが重要なのだ
『私は………みんなの…桜の記憶に残れなかったのかな』
ナノハは小さく呟いた
楽しかった時間は確かにあったのに、まるでもうみんなにはなかったみたいだ
『はぁ………よし』
でもずっとここには居られない。まだ原因も分かっていないのだから



