裏庭は相変わらず荒れ放題で誰も寄りつかない。だけど不思議とそれが安心した
ナノハは少し考えた後、黙々と草を抜き始めた
短い草、長い草、硬い草、柔らかい草
それを抜きながらも、耳に残るみんなの声。噂はどんどん大きくなって、見に覚えのないものばかり
-----------せっかく楽しく過ごせていたのに、どうしてこんな事になったんだろう。
ナノハは痛いほど知っている。“これ"は始まったら簡単には終わらない事
みんなゲームみたいに、楽しく人を傷付ける
だから状況が悪化する前に原因を聞かなくちゃ。仮に桜に何かしてしまったんだとしたら許してもらえるまで謝ろう
ナノハは結局、昼休みから学校が終わる放課後まで草を抜き続けてしまった
授業をサボったのはじめてだし、明日担任に怒られるかもしれない。でも何かしていないと落ち着かなくて……….。
生徒達がほとんど帰った後、ナノハは静かに教室に戻った
案の定、そこには誰も居なくてうるさい教室は静まり返っていた
ナノハはため息を吐いて、桜が座っている机に手を置いた
ここで一緒にお弁当も食べたし、色々楽しい話もした。なんだかそれが遠い昔のよう
---------その時、ガラッ!!と突然教室のドアが開いた



