-----------------------
-------------
そして次の日になり、ナノハは元気よく教室のドアを開けた
いつもと変わらない光景で、桜達は教室の隅に固まり輪を作っている
昨日考えたのはまず“おはよう"と話しかけて、“なに話してるの?”と自分から聞いてみる。あくまでも普通に自然に
ナノハはカバンを机に置き、小走りで桜達の元に行った
『みんなおはよう』
笑顔でそう言った後、ナノハはいつもとは違う雰囲気に気付いた
ガヤガヤとうるさかった教室の雑音がピタリと止み、空気が一気に変わった
『………え……?』
訳の分からないナノハを冷たい視線が刺す
それはいつも自分が居たはずの桜を取り囲む女子の輪。それに同調するように他のクラスメイトもひそひそ話をはじめた
-----------ドクン。
何故か乱れている心臓の鼓動
『さ………桜?』
ナノハはとっさに桜を呼んだ。だって桜はいつも困っている自分を助けてくれたから
----------ドクン、ドクン。
名前を呼んだ瞬間、桜は今までにない顔でナノハを見た。それは冷たくとても怖い
急に変わった教室
急に変わった友達
急に変わった世界
ナノハはこれを何て呼ぶか知っている
だって中学時代、これを経験して何度も何度も泣いたから
『……………桜、』
間違いだと思いながら、再び桜に問いかけたけれど返事が返ってくる事はなかった



