ナノハは元々大人しい性格で人付き合いが得意ではなかった
見た目だけでこうして目立ってしまう事は多々あったが、野々宮桜とはそれからも一緒に居る事が増えた
『ねぇ、ナノハ。今日クラスのみんなでファミレスに行くんだけどナノハも来る?』
入学して1ヶ月。明るい性格の桜はいつの間にかクラスの中心人物になっていた
一方、ナノハは友達と呼べる人は桜しか居ない
『………私が行ってもいいの?』
すると桜は驚いたようにナノハのおでこを小突く
『何言ってるの?いいに決まってんじゃん!!』
桜の明るさにナノハは自然と笑顔になった
中学時代の頃、ナノハは少し浮いた存在になる事が多かった
最初は遊びに誘ってくれても大人しいナノハに“つまらない”と離れていく人は少なくない
面白い事も言えないし、はしゃぐようなキャラクターでもない
だから高校生活は当たり障りのないよう静かに過ごせればいいと思ってた
でも桜と出会い、やっぱり一人で居るより誰かと居る方が楽しいと思えるようになっていた
『ねぇねぇ。杉本さんって今まで彼氏居た事ある?』
放課後になりみんなでファミレスに行く途中、いつもの恋愛話になった



