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4月。富江女子高等学校では入学式が行われていた
真新しい制服に身を包み、初々しい新一年生が体育館に集まっている
そんな中で一際目を引く少女が居た
黒髪の中に混じる綺麗なブロンドの髪。そして人形のようなブルーの瞳。
彼女の名前は“杉本ナノハ”
ナノハは入学早々、同性の女子も目を奪われるほど可愛らしい容姿だった
『ねぇ、ねぇ。杉本さんってハーフ?』
退屈な式が終わり教室に戻ると、すぐにナノハはクラスメイトに囲まれた
『その髪って生まれつきでしょ?いいなぁ。羨ましい』
『英語喋れるの?もしかしてペラペラ?』
自己紹介もまだしていない見知らぬ女子達の質問攻めにナノハは一瞬困った顔をする
そんなナノハを救うようにある少女が声を上げた
『あれこれ聞く前に自分の自己紹介ぐらいしなきゃ。じゃないと杉本さんだって困るじゃない』
ハキハキと喋る少女はナノハに向かってニコリと笑った
『私、野々宮 桜。宜しくね』
野々宮 桜(ののみや さくら)
凛とした口調に初対面でも物怖じしない堂々とした姿
『……よろしく。野々宮さん』
ナノハが高校生活で初めて発した言葉だった



