Iの漂流戦士







修がこの場を去り、正義はナノハと2人きりになった



『修君笑ってたね。俺初めて見たよ』


今まで接してきた修はやっぱりどこか殺人鬼01の顔をしていた

でもさっきの顔は紛れもない枝波修の顔



『修もずっと考えてたみたいだから何か吹っ切れたのかもしれない』


そう言うナノハの顔もまた穏やかだった



------修が出した答えは正義の望むものなのだろうか?


だとしたらとても嬉しい事だ。
でも、どうしても修の後ろに高木功の顔が浮かんでしまう


そんな中、ナノハの足が富江女子高等学校へと向く



『だから置いていかれないように私も前に進むの』



学校は休日だけあって人気(ひとけ)はなく、門には関係者以外立ち入り禁止になっている


ナノハはそれに目もくれず、いとも簡単に門を乗り越えた


それはまるで風に舞う木の葉のよう




『あ、えっとナノハちゃん。俺は一応教師だから勝手に中には………』


門の向こう側で正義が渋っていると、ナノハは内側から鍵を開けた



『私が先生と行きたい場所はこの先にあるの。だから一緒に来て』


清(す)んだ瞳は真っ直ぐ正義を見つめている。そんな目で訴えられたら断れる訳がない