一時間目のチャイムが鳴り、授業が始まっても一馬は教室に行けなかった
体育館裏で一人殴られた痛みと戦う
『……ッ……』
ズキズキと痛む腹部を押さえながら、一馬はカバンからある物を取り出した
それはノートパソコン
本来学校に持ってくるべきではないパソコンを、気付くと一馬はカバンに入れていた
----カチッカチカチ……
「Zです。誰かいますか?」
そう打ち込むと、すぐにサクマから返信が来た
『居ますよー。暇人ですから(笑)』
何故か一馬はホッとしていた
学校ではゴミみたいな扱いをされ、誰も対等に接してくれないけどここは違う
自分という存在を認めてくれる唯一の居場所
『あ、嫌じゃなければ俺達専用のスレッド立てませんか?連続で書き込むと他の人が入りにくくなるので』
サクマからそんな書き込みがあったのはそれから数日後の事
サクマとはほぼ毎日チャットを続け、一馬はどんどんパソコンに依存していった



