一馬のユーザーネームは【Z】
返信をくれたのは【サクマ】という人物だった
『Zさんこんばんわ。一年くらい前からここにいるサクマです』
「サクマさん初めまして。ここに来たのは最近ですが宜しくお願いします」
『こちらこそ。ちなみにZさんの性別は?』
「一応、男です」
『一応ってなんですか(笑)
あ、一応俺も男ですが』
「女性の方が良かったですか?」
『全然そんな事ないですよ。前に男性かと思って話してたら女性の方で。失礼な質問をして怒らせた経験があるんで聞いてみただけです』
「そうなんですか。サクマさんはよく掲示板を利用してるんですね」
『良くって言うか毎日居ますね。だから仲良くしてやって下さい』
たった数分の間なのに、何度も対話のキャッチボールが出来た
仲良くなんて、今の一馬には無縁の言葉
パソコンの中だけど、不思議と嬉しさを感じていた
気付くと一馬はその日、サクマという人物と遅くまでチャットを続けていた



